豚ブログ

しょーもないことぼちぼちと

情けは人の為ならずをやりたい

俺は雨男だ。

それも結構キツめの雨男。

予定を組めば雨、ランニングしたいなと思ってると雨、出かけないといけない日にも雨。

とにかく何かしたら雨が降る。

しかも何故か雨の日は特別運が悪い。どうしても抗えない何か第三者からの干渉を受けているかのごとく、物事がうまく行かないことがある。


衆議院選挙の日もそうだった。


俺は最近寮に引っ越してきたばかりの新社会人だ。

土地勘もないしもともと出不精なのもあってか基本的に平日はもちろん、土日も寮から一歩も出ないことが多い。

そんな俺だが、衆議院選挙の投票権が届いたので、有権者として是非行こうと思ったのだ。

だがこの日の予報は台風も迫っていたためか、雨だった。

嫌な予感はしていたが、幸運なことに空模様は曇り、雨は降っていなさそう。

そんなに遠い場所に行くわけでもないだろうしパパッと済まそう。

と、俺は傘も持たずに投票権をポケットにいれて家を出て、自転車を漕いだ。

投票券に書いてあるのは施設名だけで住所は書いていなかった。

そんなこともあるのか?と不思議には思ったが

ネットを使って住所を調べたので、アプリのマップに住所を入力すれば問題ないと思っていた。


着いた先は空き地だった。


しばらく周りをあちこち回ってみたが投票所らしきところはないし、車通りも少ない。

田舎とは言え投票日なら少しは車が通ってきて、投票しにきてもいいはず。

つまり投票所がここではないことは明らかだっ
た。

早くしないと雨が降ってしまう。

次第に大きさを広げる黒雲がもうすぐそこまで迫ってきている。

焦りと苛立ちが募り、でたらめにグルグル回っていたら軽トラに轢かれそうになっておっちゃんに怒号を浴びせられるしで散々だった。

たまらず券に書いてある電話番号に電話して住所を確認してみたところ、案の定ネットに書いてある場所ではないようだった。


教えてもらった先も空き地だった。

絶望だった。いくら田舎とは言えあんまりだ。

電話でわざわざ聞いたのに間違っているなんてどうやったって着かないじゃないか。

打ちひしがれる俺に呼応するようにここでついに、雨が降り始めてしまった。

土砂降りだった。

服は一瞬でずぶ濡れになってしまい、体が重くなる。

あーやっぱり雨の日は何をやってもうまく行かないなと、泣きたい気持ちでいっぱいだった。

事実雨の日はこの日のように、通常ありえないような事態が起きてどうしても目標を達成できないことが俺には多々ある。

でもその日はなんとなく負けたくなかった。たまの外出でテンションが上がっていたのかもしれない。

もう投票なんてどうでもよくなっていたが、この戦いには負けたくないと思ったのだ。

そんな俺は思い切ってそこらの近所のおばあちゃんに声をかけてみた。

雨の中でずぶ濡れになりながらこんにちは!と声をかけてきた俺にかなり驚いていたが、すぐにタオルを持ってきてくれて、事情を聞いてくれた。

大まかな場所さえ教えてくれたらあとはなんとかするからいいと言ったが、

車でわざわざ投票所まで案内までしてもらってタオルもそのままもらってしまったのだ。

着いた先はアプリの案内先とだいぶ離れていて未だに謎すぎてイライラするが、おばあちゃんのおかげでなんとか着くことができ、無事風邪もひかずに投票を終えることができた。

あのおばあちゃんには感謝しても仕切れない。

そう思って本日、地元の土産とともにバスタオルを包んでばあちゃんの家を訪れて先日のお礼をしようと思ったんだが不在だった。

正直向こうも俺のことなんて顔も覚えていないだろうからここで諦めて土産も自分で食べてしまっても良かったが、

ふとおばあちゃんの家の車を見てみると有名な外車だったのでまた明日も行ってみようと思う。

真心は下心に変わってしまったが、きちんとお礼をしたいのは本音である。

でもあわよくば仲良くなって今よりいい会社紹介してもらって転職できたらいいな。ばいばい